ライブ拳ふりあげ体験

ミナミホイール(秋に毎年行っているFM802のライブサーキットイベント)
も終わって
なんだか秋も深まってきた


今年のミナホは、三日間堪能させてもらい
しかも
最終日には、子どもと一緒に行った


テレビもまったくみない
中1女子
うちの娘は
聞く音楽といったら
だいたい
ゲームの音楽

ドラクエ
ファイナルファンタジー
クロノトリガー
変わったところでは
動物の森というゲームの中の「とたけけ」というキャラが歌ううたまで
熟知していた


家では、私とパートナーが
いろんな曲を聞いているが

興味を示す事はあまりなかった


殆どなかった



なかったのだが


はじめて


打首獄門同好会

『フローネル』という曲を私が聞いていた時に

ものすごい興味を示し

よっしゃ


とそれから、いそいそと
打首の曲をきかせていた


ライブに行く?と冗談半分に誘ってみたら
行ってみたいと言うではないか

そして
それがミナホの最終日に打首獄門同好会のライブがあったのだ。


ものすごいお客さんの数。
息をするのも大変なくらいになってきた

横の方に、よけようとおもっていたのに
後ろからどんどんと押され








まさかのモッシュピットにふたりとも入ってしまい

とんでもないぐるんぐるん状態になりつつ
母としては
いかん、子どもを守らねば!なんて気もすこし働いたその時。

娘は拳をふりあげ
ぐるんぐるんなりながらも
知っているうたを大声で歌っていた


見た事がない
姿だった




中学一年生女子


初めての
拳ふりあげライブたのしすぎ汗かいちゃった体験である


そんな私も

そういえば
中学の時に
はじめてライブに行ったといえば

ブルーハーツのライブ

広島厚生年金会館だったと記憶する。

当時、そんなに仲がよかったわけではない
ちょっと派手なかっこいい青ちゃんという人が
ブルーハーツが好きで
行く人がいないという話から
私も勇気を振り絞って
『私も、好きなんだ。よかったら一緒に』
と、何度も言うが仲もそんなによかったわけではないのに
一緒に行く事になったのだ。
今考えたら、よく、そんな仲良くもない子を誘ったなと。
でも、中学だし、1人でなんて絶対にいかせてもらえるわけもなく
なんとか、誰でもいいから一緒に行ってくれる人が欲しかったのが
なんと、近くにいた!ということで、渡りに船だったのだ



着ていくものが分からない田舎モン、そしてセンスも皆無だったので
とりあえず
青ちゃんに
『安全ピンをつけていけばいい』
という、さしずめ運動会のゼッケンの注釈のようなアドバイスをもらい

意味も分からずに
たしか、黒い上の服に安全ピンを二本、つけた

待ち合わせしたところにいた青ちゃんは
安全ピンをこれでもか!とロックテイストな上下に
かっこよく安全ピンをならべてつけていた

私は、それを見て
青くなった


ヤヴァイ

私、ほんまにゼッケンつけてたけど、ゼッケンがぺらっとしてたから
飛んでいって、ピンだけ残った人みたいじゃないか

恥ずかしくて
電車の乗り場の近くのセブンイレブンに駆け込んだが

安全ピンは
私の想像する安全ピンではなく

止めるところに、プラスチックの覆いがついているものだった。。。。


あかん

これでは、ロックな感じじゃない


泣く泣く
私は、その二本だけの安全ピンでライブに挑んだ。



でも

帰り道は


安全ピンのことなど
どうでもよくなっていた


大声をだし
拳をふりあげて
大好きなうたを一緒にうたった

となりの青ちゃんと抱き合って喜んだ




ライブハウスではなかったけれど


初めてブルーハーツの曲を
身体で聞いたあの衝撃は
一生忘れない


また田舎に帰る道なのに


なんだかこれからの道が
楽しそうに輝いてみえた


あんな人たちがいる世界が
今日、すぐ側にあった



それだけで

なんとも言えない光がさしこんでいた





時同じく
中1の娘にとって


ライブの体験というのは
いろんな意味で
これからのスパイスになるとおもうし
そうあってほしいとも思う



見に来ているお客さんが
多かろうが
少なかろうが
大きな場所だろうが
ちいさなところだろうが


そのもっている
形ではないものを
こんなに注いでくれる
という

そんな体験をさせてくれるアーティストの皆様は
本当にすごいと思う
昔も、今も、その気持ちは色あせる事はない



好きとか、嫌いとかそんな次元の問題じゃなくて

心を込めて作られているすべてのものには
やはり
リスペクトしながら

私も、仕事にもういちど、還元しようと思う
そんな秋、ミナミホイールでした