おわっちまった!あまちゃん

あまちゃんがとうとう最終回を迎えました


毎朝楽しみにしていた
日常がなくなるというのは
こういうことなんだなぁ

と、思いながら

でも、また新しい朝の日常の一歩が始まっています




あまちゃんを半年間見ていて
いろんな事を感じていたんですが

私にとっては


故郷でのいろんな想いを
感じさせてくれたドラマでした。



中学一年の時に、名古屋から広島の宮島口に引っ越して

しばらく、田舎独特の
閉塞感に馴染めませんでした


言葉も違う
みんな、小さい頃から同じ幼稚園や小学校からの
仲間なので、そこに他所から来た者というのはやはり
なかなか輪の中に入れない。


そこの壁を乗り越えるというのは
どうすればいいのか
誰に聞けばいいのかもわからない

というよりも、


誰かに聞くなんて

そんなの死んでもしたないくらい
その当時の私にとっては
恥ずかしい
事でした。



学校終わって
長い道程を帰るのも、誰とも一緒ではなく
聞こえるのは自分の心臓の音と、溜息のような
息遣いだけ。



そこにある

なんとも美しい
宮島の景色を愛でる余裕なんて
一ミリもなかったのです


母に、そんな自分を悟られたくなくて
家では、昔と同じように
必死で、学校が楽しい様子を演じて
そんな矢先に
身体に変化が起きました。


やはり、目に見えない苦しみというのは
どうにかして、SOSを出すものなんですね


ユイちゃんのように
やさぐれるという選択も
そんな勇気がなかったのですが。



そこから

家族が、私を
別の方向から気にするようになりました。


今、考えても、しんどい時間だったな


二度と戻りたくもないし
やり直せるならやり直すか?
と、聞かれたら
やり直すつもりもない


あの、時間が
とっても
今は大事だったということが、よーくわかるから。



腫れ物に触るように扱われたり
厳しくも、強い愛情でそばにいてくれる家族がいたり
何もかわらない宮島の景色があったり
後々に出来た、友だちに
「あの時も、みんな、聡子と話したいと思ってたんだよ」

なんて事を聞いたり



つまらない色ばかりに囲まれていた


というその時代は


後から
いろんな鮮やかな色が、上から重ねられて



今尚、
その作業は続いていて
すごい絵ができあがってきつつある


まだまだ、完成しないけど。

暗い色の良さを知るというか。




その根底に
ゆるぎない、その暗い色があったことは
私にとって
早い時期にその色を知る、
本当にいいチャンスだったように思う。




あまちゃんの内容とは、関係はないが
そんな、自分の学生時代と
照らし合わせる時間、
そして、
母になって
娘を見ながら、思う事というのを


重ね合わせながら


見ていたドラマだったのだ。



最終回は


暗い色も知った上でのキャンバスに


みんなの笑顔で
色をつける

希望の絵でしかなかった。




トンネルを抜ける
あの、少女2人の影


今でも、焼きついています



大人になっても、色んなことに
きちんと
決着をつけねばならないことって
あるもんね


よし


少女たちにまげてらんねぇ!



と、三十代最後のこの時期に
出逢えて本当によかったドラマでした。


FM802あまちゃん特番も
たくさんの方々に聞いていただきました
本当にありがとうございました!!