震災から一週間

東日本大震災から一週間がたちました



月曜から木曜の生放送
動くかはわからない電車にヒヤヒヤしながらも
スタッフ共々集合し


4時間に集中した





被災地に放送も届いている

被災地に住む家族を持つ人にも届いている



被害は少ないけれど
不自由な生活をしている人にも



毎日

誰かが何かを強く想っている



ラジオを通じて
その想いが
届く



そういう希望をもって



集中する




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被害の少なかった私の住む地域でも

スーパーにはイビツな風景


何もないのではない

ライフラインが通じているのに

野菜がたくさん
売れ残っている


乾物や、缶食品、カップラーメンやティッシュ、トイレットペーパーのコーナーには
大きな張り紙

「次回入荷未定」



それを見るたびに
被災地の方々の様子の映像を想う





ラジオは何ができるのか


そんなことを
ラジオに携わっている人間は
この一週間
どこかでそこをずっと探していたように思う。



阪神大震災のとき
私は二十歳だった



あの頃の
ラジオがどういうものだったのか


思い出そうと思っても
別のことが蘇る


震災後、ラジオからよく流れていた
デズリーのYou Gotta Beという曲が
あたまを巡る


当時、
歌詞の内容がわからなくても
なんだか
「希望」がわいてくるような曲だった


後になって
英語の詞が訳されているものをみて
ラジオがなぜ、震災の後
この曲を流していたのか
そのラジオに携わっている人たちの想いを知って
胸が熱くなった。






そして
もう一度
リセットする




悩まず



そこにあるものを
身の丈にあった放送を。



私は
ここ何年かで、朝の番組をやらせていただいたことで
ラジオに対する姿勢をいつも考えています


今まで

ラジオから「発信する」
ことが一番だと思っていたけれど


最近思うのは


ラジオには
「聞く」
力があるといこと


あなたの声を
聞く

想いを聞きます


私は、筒のような存在で
少し、いろんな景色や、味や、匂いが付け加えられたり
反対に、変化してしまうこともあるかもしれないけど


私という筒を通って
人の気持ちが
また誰かに届けられる

そういうものなんじゃないかと。



人の気持ちを
「わかる」

というのは
難しい


自分の経験で似たような経験があったとしても
すべての条件が一緒であることなんて
稀なことであるように。


だから


そっと



聞いている人の想いに


「見守って
寄り添える」



そういうラジオでありたいと思っています




ことばじゃなくても

そっと

横に
誰かがいてくれるような


そんな放送を。





そういう希望を胸に

ラジオというメディアで出来る私なりの努力を
惜しむつもりもありません


まだまだしゃべり手として未熟ですが


その部分はぶれないでいこう


と、毎日胸に置いてなぞっています




どんな状況でも


優しい気持ちをもって。


アンパンマンのテーマを番組で流したときに


また強く、そう思いました。






どうぞ、皆様も
こういうときだからこそ
優しさをもって
毎日をすごせますように


そして一日も早い、復興を心から応援し

被災地のみなさんへの優しさを忘れずに。




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関東では計画停電もあり
節電を心がけています。


ゆえに
毎日の更新はできませんが


また、自分の気持ちを思い返す為にも
書いていこうと思います。



また、BBSでは、お返事も書けず、心苦しく思っていますが
お察しいただければ幸いです。


そちらにも、私のメッセージを書いておきました。


書き込みをしてくださっているみなさん、
ここを見にきてくださっているみなさん
本当に、本当に、ありがとうございます!


心から、感謝しています!