ぎっくり2016

ようやく、春の日差しが届き始めた

花粉症だけど
今年はまだそんなにひどい事にはなっていない


ひどいことになったのは

腰である


人生で、たしか5度目くらいの
ぎっくり腰


でも、2日で治ったといっても過言ではないので
そんなにひどくはなかったのだろう

今回は
畳の上にすわっていろいろやっていて
よし、立とうと思った瞬間に



あれれえれれれれええれれ

という感じになって


こりゃまたやってもうたぞ



そこから、ロボットみたいな動きしかとれなくなった

次の日に、知り合いが教えてくれた接骨院に行ったのだが


そこでも

まず、靴を1人で脱ぐのが大変で

見かねた接骨院に来ている患者さんが

『あらあら、手伝ってあげる』

と、優しい言葉をかけてくださり

介護のようにしていただいた


順番がきて

そろりとベッドによこたわり先生に問診され
どこが原因なのかを確かめるようにしつつ

まず最初に電気の低周波を流しますということに


その治療院は、ベッドが五床くらいあるのだけど

すでに、私の両隣におじいさんとおばあさんが横たわっている



そして、カーテンはあるのだが、どこもカーテンを閉めておらず
丸見えの状態だ


最初は気にしてなかったのだが


首を左向きにして横たわると左のおじいさんが見える

というか、もう、ほぼ同じベッドで横たわっているくらい
なんだか近く感じるのだが

なぜだか、顔を私の方にむけているその目が
ギンギラギンに開いているのだ


低周波をしているとき
殆どの人は
目を閉じていると思う
思いきり寝ている人もいる


でも、そのおじいさんは

「え!そうなの?」

と、何かに驚いたように

目を見開いている

低周波が強過ぎるのであろうか
だとしたら、言った方がいいのに・・・


私は、薄目のなか、おじいさんの動向が気になり
しばらく観察することにした


ぱっちり二重のおじいさんは

身体に電気を通しながら

目を見開く

低周波のリズムが変わるタイミングなのだろうか
すこしだけ、身体が動いて
その時に
すこーしだけ長めの瞬き


はあはあ、そういうタイプね

などと、勝手に分類していたら
こちらを見て





笑った








笑ったよね今




私のほうしか見えていないので

私を見て笑ったとしか思えない



私が薄目を開けていたのが



ばれたのだろうか
い、いかん。と、この薄目が私にとっては目を閉じているようなものなのよ〜
と言わんばかりに
薄目を続けながら、イテテというふりをしてちょっとぎゅっと目をつぶったりした


なぜ、こちらをむいて笑ったんだろう

右側に顔をかえてみたいけれど
そちら側に向くと痛みがあるので、向きたくない・・・・


いろんな葛藤がありながら
私はまたそーっと目を薄目にしてみた


すると

やはり大きな目で私のほうを凝視しているように見える


すると
一度だけ
力を入れるように、目をぎゅっとおじいさんが閉じた


あ、痛かったのかな



と思った数秒後



となりから



スパイしーな香りがただよってきた



ん・・・・・こ、これは・・・・


そう。お○らだと私は確信し

そして

あの目を強めに閉じた瞬間に
発せられたのだと強く思った


そうすると

私のことである


笑いたくないけど

笑いがこみ上げてくる


お腹に力を入れて
笑わないように耐えていた


すると身体が緊張し
首がつってしまった



ぎっくり腰の治療に来ているのに
さらに身体の不調がでてきてしまって本末転倒だが


他人が、思いきり放屁をしたその瞬間をみのがさなかった私は
ある意味
これはこれでラッキーだったと

よくわからないポジティ部を発揮したのである




その治療のおかげか
スパイシー療法のおかげか

みるみるうちによくなり

次の日には

なんでもなかったような気がするまでになった



眼力おじいちゃん、ありがとう



さて、みなさまも
腰には十分おきをつけくださいね


私が今まででぎっくりしたその瞬間で一番間抜けだったのは


歯医者のリクライニングで下がっている途中に

ぎくっ


となり

「な、なんか、いま腰にびりっときました!!」
と訴え

先生が
「じゃ、ちょっと椅子もどしますね」

と上のボタンをおしたら

「わーーーーもっと痛い!」

じゃ、下げるね
イヤー痛い
え、あげる??

とコントのようなことになった時が


一番間抜けぎっくり体験でしたね




みなさまの3月が
健康でありますように


お祈りしてます